WINEを使用中「動画出力を初期化できません」というエラーが出てPhotoStageを起動できませんでした

WINEはグラフィックカード上の動画メモリの量を決められるようデフォルト設定されています。 しかしながら、独自のドライバを使っているなどの場合それができないことがあります。

そうしたことが起こった場合は以下の手順で修正することができます：

オプション1：Winetricksを使う

WinetricksはWINEの構成などに使えるヘルパースクリプトです。 winetricksのダウンロードはこちらのページの「Getting winetricks」の欄をご覧ください。

ダウンロードが完了したら実行許可を挿入しスクリプトを起動します。

ステップ1: 「Select the default wineprefix（デフォルトのineprefixを選択）」を選択しOKを押します。

ステップ2: 「Change settings（設定を変更）」を選択してOKを押します。

ステップ3: お使いのビデオカードの「videomemorysize（動画メモリサイズ）」オプション設定を選択しOKを押します。お使いのビデオカードのメモリが不明な場合は「videomemorysize=512」を選択することをお勧めします。

ステップ4: 終了するまで閉じるボタンをいくつか押してwinetricksを閉じます。

オプション2: シンプルなスクリプトを使う

1. このスクリプトをダウンロードします
2. ターミナルを開き「chmod + x wine_directx_fix.sh」を入力します
3. スクリプトを起動します

オプション3: WINEに手動でビデオメモリサイズを挿入する

ステップA: ビデオメモリの量を検索します

メモ:既にビデオメモリの量をご存じの場合はこのステップは飛ばしてください。

1. ショートカットキー（Ctrl + Alt + T）を使うか、デスクトップの何もない場所を右クリックして「ターミナルに開く」を選択します。
2. 以下のコマンドを使って動画のメモリの量を調べます：

1. 「glxinfo | egrep -i 'device|memory'」とタイプ入力するとVideo memoryの下に値が表示されます。
2. 「sudo dmesg | grep drm」とタイプ入力してパスワードを入力するとDetected VRAM RAM=の欄に値が表示されます。

ステップB: レジストリに動画メモリの量を挿入します：

メモ:この情報はこちらから入手したWINEの文書に書かれている情報です。

1. ショートカットキー（Ctrl + Alt + T）を使うか、デスクトップの何もない場所を右クリックして「ターミナルに開く」を選択します。
2. 「wine regedit」と入力するとWINEのレジストリの編集画面が開きます。
3. 「HKEY_CURRENT_USER/Software」の下から「Wine」キーを探します。
4. 「Wine」の下から「Direct3D」キーを探します。もしない場合は「Wine」キーを右クリックして「New」＞「Key」オプションを選択して「Direct3D」という名前を付けて新しく作成します。
5. 「Direct3D」キーを右クリックし「New」＞「String Value」を選択して「VideoMemorySize」を名前にタイプ入力します。値が画面の右側に表示されます。
6. 「VideoMemorySize」の値を右クリックし「Modify...」を選択します。動画メモリの値をMB単位で入力（例：、動画メモリの量が512MBの場合は512とタイプ入力）しOKをクリックします。
7. レジストリの編集画面を閉じます。

問題が改善しない場合は「wine &> winetrace.txt」のコマンドを使ってWINEをターミナルで実行します。

WINEがDirectXエラーをwinetrace.txtファイルに記録するので、この記録をテクニカルサポートに提出して相談してみてください。

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